エネルギー・物質の併産(コプロダクション)および革新的省エネルギーと次世代産業基盤の構築 [エネルギー]
従来のエネルギー有効利用の原理であるエネルギーカスケーディングに代わるエネルギー
利用原理として、劣質化したエネルギーを再生させ循環利用する「エクセルギー再生」を提
案してきた。
熱エネルギー利用において、従来は燃料を燃焼させて熱を発生させそれで加熱していたの
に対して、一切加熱することなく熱を循環利用する自己熱再生させる。これによって、燃焼
加熱に比べてエネルギー消費を1/5~1/20と革命的に削減することが出来る。
本ワークショップでは、世界初の自己熱再生型バイオエタノール蒸留などの多くの開発事
例を紹介する。自己熱再生技術は、ほぼ全てのプロセスに適用することが可能であり、加熱
炉・ボイラーをコンプレッサーと熱交換器で置き換え、産業基盤、物質生産とエネルギー生
産のあり方を根底から変革できる。この物質とエネルギーの併産(コプロダクション)体系
と産業技術戦略について議論する。
「エネルギー・物質の併産(コプロダクション)および革新的省エネルギーと次世代産業基盤の構築」
1.日時 2012年02月02日(木)10:00~17:30
2.会場 東京大学生産技術研究所 コンベンションホール(An棟 2階)
(アクセス)http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/campusmap.html
3.参加費 2000円(要旨集代、定員250名)
4.プログラム(詳細 http://www.energy.iis.u-tokyo.ac.jp/html_seminar/s20120202.html
< 講演 >
テーマ1 「エネルギーカスケーディングからエクセルギー再生へ」
講師 堤 敦司(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 従来のエネルギー有効利用原理であったエネルギーカスケーディングから、
劣質化したエネルギーを再生してエネルギーを循環利用するエクセルギー再
生へパラダイムシフトすることにより大幅な省エネルギー・低炭素化が達成
できる。
テーマ2 「自己熱再生型バイオエタノール蒸留プロセスの開発」
講師 木内 崇文(新日鉄エンジニアリング)
内容 自己熱再生原理を適用したバイオエタノールの蒸留装置を世界で初めて開発
し、エネルギー消費を従来プロセスの1/6に低減させることに成功したので
報告する。
テーマ3 「圧縮機技術の現状と展望」
講師 西村 真(神戸製鋼所・機械研究所)
内容 エクセルギー再生では、圧縮機が重要な要素技術となる。ここでは圧縮機技
術の現状と将来の展望を述べる。
テーマ4 「自己熱再生に基づく磁気熱循環システム」
講師 小谷 唯(東京大学大学院機械工学専攻)
内容 自己熱再生では加熱炉の替わりに圧縮機を用いて圧縮仕事を加えて熱を循環
利用している。ここでは磁気熱量効果を利用した新しい熱循環システムを提案
する。
テーマ5 「革新的自己熱再生型化学吸収CO2分離技術」
講師 岸本 啓(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 CCSにおけるエネルギー消費は8割近くがCO2分離によるものでCO2
分離の省エネルギー化が課題である。Pre-Combustion、Post-Combustionに自
己熱再生化することで、従来のエネルギー消費を1/3以下に引き下げられるこ
とを示す。
テーマ6 「ヒートポンプ加熱を超える革新的省エネルギー型熱循環モジュールの研究開発」
講師 大川原正明(大川原化工機)
内容 省エネ効果が高いヒートポンプ方式よりも自己熱再生による乾燥方式の方が大
幅に省エネ効果が見込める。適用先としては、乾燥や蒸発・濃縮、セメントの養
生、滅菌・消毒、海水淡水化、蒸留など将来的な波及効果は非常に大きいと考え
られる。
テーマ7 「自己熱再生乾燥プロセス」
講師 劉 玉平(東京大学大学院機械工学専攻)
内容 褐炭、バイオマスなどは、燃焼効率の低下・輸送費用の増大の問題を解決するた
め、乾燥工程が適用され る。しかし、乾燥工程では大量のエネルギーが消費され
ている。そこで従来型乾燥プロセスに自己熱再生を適用することで、従 来のエネ
ルギー消費量を1/4 以下に低減する。
テーマ8 「石油精製・石化分野における自己熱再生技術の展開」
講師 ?蔗 寂樹(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 石油精製・石化分野では、原油蒸留塔を始め多くの蒸留プロセスが用いられており、
これに自己熱再生を適用することでエネルギー消費を約1/8まで低減させることが
できる。ここでは自己熱再生蒸留プロセスについて解説するとともに石油精製・石化
におけるコプロダクションによるグランドデザインについて述べる。
< パネルディスカッション >
テーマ 「グリーンイノベーションによる我が国の産業技術戦略」
パネリスト
・渡邉 政嘉氏(経済産業省)
・実原 幾雄氏(新日本製鐵)
・中岩 勝氏(産業総合技術研究所)
・堤 敦司(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
< 総括討論 >
5.参加申し込み方法 下記URLより申し込み下さい。
https://www.energy.iis.u-tokyo.ac.jp/clipmail1/clipmail1.html
6.問合せ先 東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター 本間聖子
TEL 03-5452-6727 FAX 03-5452-6728
主催 東京大学エネルギー工学連携研究センター
協賛 東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター )
東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター
化学工学会エネルギー部会、日本エネルギー学会、日本機械学会、日本化学会他
利用原理として、劣質化したエネルギーを再生させ循環利用する「エクセルギー再生」を提
案してきた。
熱エネルギー利用において、従来は燃料を燃焼させて熱を発生させそれで加熱していたの
に対して、一切加熱することなく熱を循環利用する自己熱再生させる。これによって、燃焼
加熱に比べてエネルギー消費を1/5~1/20と革命的に削減することが出来る。
本ワークショップでは、世界初の自己熱再生型バイオエタノール蒸留などの多くの開発事
例を紹介する。自己熱再生技術は、ほぼ全てのプロセスに適用することが可能であり、加熱
炉・ボイラーをコンプレッサーと熱交換器で置き換え、産業基盤、物質生産とエネルギー生
産のあり方を根底から変革できる。この物質とエネルギーの併産(コプロダクション)体系
と産業技術戦略について議論する。
「エネルギー・物質の併産(コプロダクション)および革新的省エネルギーと次世代産業基盤の構築」
1.日時 2012年02月02日(木)10:00~17:30
2.会場 東京大学生産技術研究所 コンベンションホール(An棟 2階)
(アクセス)http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/campusmap.html
3.参加費 2000円(要旨集代、定員250名)
4.プログラム(詳細 http://www.energy.iis.u-tokyo.ac.jp/html_seminar/s20120202.html
< 講演 >
テーマ1 「エネルギーカスケーディングからエクセルギー再生へ」
講師 堤 敦司(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 従来のエネルギー有効利用原理であったエネルギーカスケーディングから、
劣質化したエネルギーを再生してエネルギーを循環利用するエクセルギー再
生へパラダイムシフトすることにより大幅な省エネルギー・低炭素化が達成
できる。
テーマ2 「自己熱再生型バイオエタノール蒸留プロセスの開発」
講師 木内 崇文(新日鉄エンジニアリング)
内容 自己熱再生原理を適用したバイオエタノールの蒸留装置を世界で初めて開発
し、エネルギー消費を従来プロセスの1/6に低減させることに成功したので
報告する。
テーマ3 「圧縮機技術の現状と展望」
講師 西村 真(神戸製鋼所・機械研究所)
内容 エクセルギー再生では、圧縮機が重要な要素技術となる。ここでは圧縮機技
術の現状と将来の展望を述べる。
テーマ4 「自己熱再生に基づく磁気熱循環システム」
講師 小谷 唯(東京大学大学院機械工学専攻)
内容 自己熱再生では加熱炉の替わりに圧縮機を用いて圧縮仕事を加えて熱を循環
利用している。ここでは磁気熱量効果を利用した新しい熱循環システムを提案
する。
テーマ5 「革新的自己熱再生型化学吸収CO2分離技術」
講師 岸本 啓(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 CCSにおけるエネルギー消費は8割近くがCO2分離によるものでCO2
分離の省エネルギー化が課題である。Pre-Combustion、Post-Combustionに自
己熱再生化することで、従来のエネルギー消費を1/3以下に引き下げられるこ
とを示す。
テーマ6 「ヒートポンプ加熱を超える革新的省エネルギー型熱循環モジュールの研究開発」
講師 大川原正明(大川原化工機)
内容 省エネ効果が高いヒートポンプ方式よりも自己熱再生による乾燥方式の方が大
幅に省エネ効果が見込める。適用先としては、乾燥や蒸発・濃縮、セメントの養
生、滅菌・消毒、海水淡水化、蒸留など将来的な波及効果は非常に大きいと考え
られる。
テーマ7 「自己熱再生乾燥プロセス」
講師 劉 玉平(東京大学大学院機械工学専攻)
内容 褐炭、バイオマスなどは、燃焼効率の低下・輸送費用の増大の問題を解決するた
め、乾燥工程が適用され る。しかし、乾燥工程では大量のエネルギーが消費され
ている。そこで従来型乾燥プロセスに自己熱再生を適用することで、従 来のエネ
ルギー消費量を1/4 以下に低減する。
テーマ8 「石油精製・石化分野における自己熱再生技術の展開」
講師 ?蔗 寂樹(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
内容 石油精製・石化分野では、原油蒸留塔を始め多くの蒸留プロセスが用いられており、
これに自己熱再生を適用することでエネルギー消費を約1/8まで低減させることが
できる。ここでは自己熱再生蒸留プロセスについて解説するとともに石油精製・石化
におけるコプロダクションによるグランドデザインについて述べる。
< パネルディスカッション >
テーマ 「グリーンイノベーションによる我が国の産業技術戦略」
パネリスト
・渡邉 政嘉氏(経済産業省)
・実原 幾雄氏(新日本製鐵)
・中岩 勝氏(産業総合技術研究所)
・堤 敦司(東京大学エネルギー工学連携研究センター)
< 総括討論 >
5.参加申し込み方法 下記URLより申し込み下さい。
https://www.energy.iis.u-tokyo.ac.jp/clipmail1/clipmail1.html
6.問合せ先 東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター 本間聖子
TEL 03-5452-6727 FAX 03-5452-6728
主催 東京大学エネルギー工学連携研究センター
協賛 東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター )
東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター
化学工学会エネルギー部会、日本エネルギー学会、日本機械学会、日本化学会他
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